記憶喪失のお姫様は冒険者になりました

「この国の国王にふさわしいのは私ではなくバンルー・ウル・キャベン様だと思います」
その処罰にシュティーナは否定した。
シュティーナはただ褒めて、認めてほしかったから頑張っていた。
そうシュティーナは真っ直ぐな目で言った。
「シュティーナ」
俺は無意識にシュティーナの名を口にしていた。
ずっとそんなことを思って、考えていたのか。
俺は…シュティーナの兄なのに全然あいつのことをわかってやれなかった。
何一つ、シュティーナを1人の人間として見ていなかった。
「シュティーナの願いを叶え、貴様を王と認める。…シュティーナに感謝しろ」
「はい、ありがとうございます」
お爺様はシュティーナの意を汲み、俺を王として認めてくれた。
俺はシュティーナに感謝しかたなかった。
今まで一度もシュティーナを褒めたこともなければ認めたことすらなかったのに…。
なのにシュティーナは俺の頑張りを認めてくれた。
シュティーナは本当にすごい子だ。