「は……るな、あのさ」
「漆原課題運ぶの手伝って」
「え?あぁ……」
春永にそう言われ一緒に教室を出た
振り返った春永のうなじを見てみるがタートルネックを制服の下に着ているせいでどうなっているか分からない
「首……大丈夫か?」
「うん」
「その……ごめ「お前は悪くないから謝るな」」
俺の謝罪を春永は阻止した
そんな訳にいかないだろ…
俺のせいなのに
「あれはあの薬剤師と俺のミスだから。漆原は悪くない」
「そんな訳ねぇだろ」
「番にもなって無い。大丈夫だったから。首隠してるのは噛み跡がすぐ消える訳じゃないから。それだけ」
番になって無かった?
「良かった………」