「こちらです」



部屋の中へと案内されると



「そろそろか」

「え?」




薬剤師さんが時計を見た瞬間に

俺の全身の力が抜けた




な……んだこれ

身体が熱い

力が入らない




ヒートとは違うけど似てる





頭がボーっとして

無意識に




「う……るし…はらぁ」




あいつを求めてしまう





「ようやく君を手に入れられる」





力が抜けた俺を軽々とベッドへ投げる




こいつ……何考えて





「ノコノコ着いて来て俺に抱かれたいんだろ?」



何言って……





「あぁ……こんなにフェロモンを出して」



触るな……

気持ち悪いっ









漆原っ……