「春永は俺が診るから」
「お願いします」
今日帰って来ることを伝えていたのか
家にしぐくんが居た
「緊急用の抑制剤だったから副作用が今回強いんだ」
「それでなんだ……いつもならヒート終わると平気なんだけど、
今日はごはんの匂いがキツくて」
俺が辛そうにしてるから永和も心配して不安そうな顔してたのかな
「……ひさ、春永の前で顔には出すな」
「すみません……春さんが襲われかけた時のこととかフラッシュバックしちゃって……」
「今回は時雨が止めてくれたし、何も無かった」
「……そうですよね。一瞬嫌なこと想像してしまって」
そう両親が話しているとも知らず俺はしばらく動けなかった



