「は?どういうことだよ」
「春永のヒートに充てられたんだよ」
ヒート……
それで春永は慌てていたのか
それなのに俺は春永に近づいて襲った
無神経過ぎた
「春永は?」
「親が迎えに来て早退した」
「そっか……」
何も覚えてない
春永の匂いを追いかけて保健室来た所までは覚えているが
何をしたかは覚えてない
「春永……大丈夫ですか?」
「……首は噛まれていなかった」
その言葉に罪悪感と安堵が押し寄せる
番にはなっていない
良かった…
「……今回は薬を所持していなかった春永にも非はある」
「あんたって春永の何ですか?」
そういえばさっきから馴れ馴れしく春永って呼び捨てにするし



