「どうした?」
「1年生が西山さん殴ろうとしてる」
「誰か先生呼んで来い」
ザワつく周りの声なんて俺には届かない
俺は西山乃々葉の顔面すれすれの廊下の窓を拳で貫いた
叫び声の原因はこれに驚いたから
「次は顔行きます」
「待って……あんた女殴ろうとするなんて正気……?」
「俺だけならここまでしません。ただ、大切な妹が巻き込まれました。俺はあんたを許さない」
「あんたなんてお父さんに言いつけてっ……」
「電話鳴ってますよ」
自分の拳から滴る血をただ、眺めていた
西山乃々葉が何か言いかけたタイミングでの電話
予想通り
「待って……ねぇ、お父さん……」
「さて、ここで1つ提案を致します」
「え?」
「永奈に謝罪するつもりはありますか?」
これがラストチャンス



