「月愛、それよりどうしてここが分かった?」
「永和さんが春永に付けたGPS追ってくれたんだ」
「そっか。永和は?」
「一緒にここまで来たんだけど気付いたら居なくて」
月愛に続いて我が家の警備隊や警察も入って来て犯人は逮捕
犯人は雇われただけだと主張
前金として10万円、成功したら更に10万円受け取る予定だったらしい
恨まれる心当たりは無いが
1件だけ脳裏に浮かぶ
「月愛、西山乃々葉の連絡先まだ残ってるか?」
「え?……あ、うん」
「………元カノの連絡先残ってて気まずい顔するな」
「消し忘れただけだからな!?」
「はいはい」
俺は西山乃々葉の連絡先を控えて
「月愛、永奈を頼む。俺今から行く所あるから」
「は!?何言ってんだよ。まず警察と病院に……」
「大丈夫。これだけ渡しといて」
そう言って俺が付けていたピアスを外した



