「正直、運命の番とか馬鹿らしいってずっと思ってた。

だから本気なら向き合え。そうじゃないなら離れろ。

春永にとっても月愛にとっても中途半端が1番いけない」





月愛のことは好きだよ



だけど何処か引っ掛かるんだ


月愛は俺のフェロモンに充てられているだけじゃないかって

俺のヒートに二度も遭遇した

強いフェロモンを浴びたから勘違いしてるんじゃないかって

不安なんだ




 


「分かんない……」





俺はそう答えた





「そうか」






春はそれ以上何も言わなかった




「は……春?」

「ちゃんと悩んでやれよ」




その代わり抱き締められた





「……うん」






月愛のことどう思ってるのか

月愛とどうなりたいのかちゃんと向き合う