秘書はあらがえない気持ちを抱いて

進一郎はベッドサイドの一人掛けソファーに足を組み座っていて、俺はその前まで行った。

「理央が帰る時の話をしに来ました。」

「それで?」

「理央とキスをしたのは、私からしたわけではありません。」

「………」

「私が好きなのは"進一郎"だけです。ですから、」

「瑛二…」

「はい。」

「俺は、ご主人様と呼べと言ったはずだ。」

「…すみません。」

「主を呼び捨てにした罰…お仕置きはしないとな。」





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服を全て脱ぐと後ろ手に縛られ、足を大きく開かされたあられもない格好でベッドに座らされた。

それをソファーに座り、立てた肘に頭を乗せる進一郎がマジマジと見てくる。


「見られて恥ずかしいか?瑛二。」

俺は顔を赤らめながら小さく頷いた。

「見ないで下さい…ご主人様…」

「お前が恥ずかしがらないと、お仕置きにならないだろ?」