「諦めたよ…もういい、雛はそのままでいてくれ」
呆れながら私の頭を撫でる
私も諦めよ
「ねぇ、次どこ行くの?」
歩いているけどどのクラスにも入っていかない
「あのクラスに行こうと思って」
陸くんが指を指したのは縁日をやっているクラス
「行きたかったの?」
「俺、あーいうの行ったことないんだよ」
そうなんだ…
やっぱり芸能人になると行きにくくなるのかな?
じゃあ、今日は目一杯楽しんでもらわないとね
私にできる数少ないことかな?
「全部やってみようよ!」
私は陸くんに笑いかける
楽しい思い出になるといいな
「あぁ」
陸くんもよっぽど嬉しいのか、少年のような笑みを浮かべる
私たちは輪投げ、ヨーヨー釣り、射的、くじ引き…全部の出し物を制覇した
「楽しかったな」

