私の目には涙が浮かんでいた


「雛、泣かないで?
 大丈夫、あの2人なら雛がどんな選択をしても受け入れてくれるはずだから
 素敵な2人じゃない、私、雛を含めて3人が大好き」


音は私に向き合い優しく頭を撫でた後、私を抱きしめてくれた

音、ありがとう


「私もね、5人でいるときが好き、大好き
 みんなが楽しそうにしているのが私にとって幸せだった」


「そんな雛には雛の幸せを掴んでもらわないとね?
 今度の文化祭で考えたらいいと思うよ
 一人一人と向き合って、ね?」


優しい言葉にさらに涙が出てきた


「ほら〜泣かないの〜」

「音〜!」

「はいはい」


私は音に慰めてもらい、落ち着きを取り戻す