「おいで?」


陸くんが優しく私に手を伸ばしながら言った

溶けて消えてしまうくらい優しい声で

なんて綺麗な声なんだろう…


私は声に導かれるように陸くんの方へ歩いた

そのまま陸くんの手をとる


大きくて男の人の手
さっきも繋いでたのになんでこんなにドキドキするんだろう…


私はそのままプールの中に入った



2人だけの静かな空間…



えーっと…2人って一体何をするんだ?

陸くんは静かなんですけど…?




「…何か食べる?」


「えっ…?」


何か食べるって?ここ何か食べれるの?


「生徒がいる大型プールに色々あるから、そこで買ってこれるよ
 もちろん、施設の人にお願いするんだけどね」


そっか、レジャープールだもんね、かき氷とかポテトとか色々あるのかな…

考えてたらお腹空いてきちゃった!