「……ふぅ」





お風呂に入り終わり、髪をタオルで拭きながらベッドに腰掛ける。





あの後、真見さんは黙ってしまって。






黙々とご飯を作って、お風呂を沸かして。






ただ淡々と家政婦としての仕事をこなしていた。






相変わらずご飯は美味しかったけど、真見さんの心ここにあらずといった様子がずっと気にかかっていた。






いや、それが悪いってわけじゃないけど。






何かあったのかな。






まさか俺が何か変な事をしたとか……?









いや、何もしてない……はず。






発言を思い返しても、特に変な事は言っていない。






それとも、急に環境が変わったから落ち着かなかったりするんだろうか。






うーん……わからん……。






どさっとベッドに横たわった、その時。












扉をコンコンと控えめにノックされて。







「はい?」



「……島津くん。今ちょっといい?」



「……真見さん? どうかしたの?」






返事をしてドアを開けると、そこにはお風呂上がりの真見さんがいた。