島津くんしっかりしてください

人に言われるのは少し傷つくっていう……。






「……誠ちゃん」






少しダメージを受けて心臓を押さえる私の肩を、先ほどとは打って変わって真剣な面持ちで握る。






「これから毎日、うちに遊びに来ない?」



「……はい?」






突如として言われた言葉に、思わず目を見開いた。






これから毎日うちに……?






あまりにも突拍子のない言葉に、頭が追い付かない。






ようやく脳が咀嚼したのはだいぶ時間がたってからだった。







「……ぇえっ⁉」



「あははっ、反応遅ー」






思わず声を上げると、島津くんのお母様が明るい笑い声をあげる。






「え、え……いやいやいやっそんなお世話になるわけには……!」



「いやだ、私と誠ちゃんの仲じゃない。そんな他人行儀なこと言わないでよ~」



「いや、島津くんのお母様と私は今日あったばかりですし……」



「やだ~、お母様なんて呼ばないで? 洋子って呼んで? ね?」



「っ洋子、さん」



「うんうん! 素直な子は好きよ!」






鼻息を荒くして迫ってくる洋子さん。






その勢いに押されかける。






圧すご……。






この人相手にまともな話し合いができるのだろうか?




あまりの勝機のなさに思わず意識が遠くなる。






でも、ここで諦めたら試合は不戦勝で終わってしまう。






それだけは避けなくてはならない。