島津くんしっかりしてください

……どうして私は、今日あったばかりの人に、こんなに真剣に話しているんだろう。






島津くんのお母様の茶色い瞳に見透かされて、いつの間にかすべて赤裸々に話してしまっていた。






それからどれだけ時間がたったのだろう。






島津くんも、お母様も、何も言わなくて。






ただ静寂な時間がリビングに流れる。






き、気まずい……。



あまりの気まずさに、私は空気を変えるべく声を上げた。






「あ、あの……もう今日きりで島津くんに頼ることはやめますし、安心してください。もう顔を合わせることもないはずです」



「……合格」



「え?」





島津くんのお母様がぼそりと呟いて、私は目を瞬く。






「合格だよ、誠ちゃん!」






先ほどまでの緊迫した空気はどこへやら。


島津くんのお母様に両手を掴まれてぶんぶんっと上下に振られる。






え、な、何? 何事?






目を白黒させる私にお、島津くんのお母様は嬉しそうに告げる。






「いやーよかったよかった。てっきり誠ちゃんってもっと自己中心的で助けられるのが当たり前、みたいな性格かなって思ってたの」



「え、」



「でも、なんだぁ~ただのシスコンだったんだね!」



「うっ……」






いや、自己中心的ってのはあってるけど。


シスコンっていうのもあってる……あってるけど……。