島津くんしっかりしてください

「えぇ……なにそのエンジェルスマイル? 心臓撃ち抜かれちゃったんだけど……」



「え……?」



「っ……いや、なんでもない。この人が言ってることは全部無視していいから。とりあえず中、入って」



「あ、え……うん」






島津くんにつられて向かった場所は、リビングだった。




琴音の姿は見当たらない。







「……あの、琴音はどこにいるんでしょうか?」



「琴音ちゃんは二階で遊んでるわよ!」



「え?」






じゃあ島津くんはなんで一回のリビングに私を案内したの?




そんな疑問が透けて見えたのか、島津くんのお母様はくすりと笑う。






「ごめんね、私が誠ちゃんと話したいことがあってねー? 少し時間くれるかな」



「あっ、は、はい。もちろんです」






頷くと、島津くんのお母様は笑みを深くし、テーブルに肘をついた。






「じゃあ遠慮なく。……誠ちゃん、どうして今日は琴音ちゃんをうちに預けようと思ったの?」




「え?」



「だって、誠ちゃんと陽平は知り合いかもしれないけど、その家族は全然知らない人なのよ? そんな知らない人だらけのところに琴音ちゃんを預けるリスク、考えなかったわけじゃないでしょう?」




「……」