島津くんしっかりしてください

唯一聞いたことがあるのは、瞳の色のこと。









政治家、起業家、投資家



数々の成功者が真見家からは出ている。









通称、成功者の瞳。


その瞳の色は人によって微妙に異なるが、近い親戚同士はほとんど変わらない色味らしい。










私も昔よく、あの男に言われたものだ。


『この瞳には数えきれない可能性と、才能が秘められている。世の中に知れ渡っている真見家のものもいる。つまり、この勝色の瞳を持つ者はその色に恥じぬ生き方をする義務があるのだ』


とか、何とか。








自分の親戚については嫌っているらしいのに、血筋の象徴である瞳の色には誇りを持っているだなんてとんだ矛盾だなんて、幼心に思っていた記憶がある。