島津くんしっかりしてください

勝色の、瞳。













『それ』が私の色と共鳴して、瞼がふるりと震えたのがわかった。










震えの止まらない唇で、カサついた言葉を紡ぐ。















「どう……して」




「……」




「な、なんとか、言ってくださいよ……っ」













気が動転して、考えのまとまらないままに問う私に、次第に先輩の表情が抜け落ちていく。













その、怖いくらいに凪いだ勝色は、驚くほどに、『あの男』と瓜二つだった。







容姿は、似ていない。






先輩の目は垂れていて、柔らかな印象を抱かせるし、普段、笑顔も絶やさない。









性格だって、似ていない。



あの男は冗談なんて言わない。














何一つ似ているところなんてないはずなのに。








強烈なまでの存在感を抱くその『瞳』が、否定することを許さない。