島津くんしっかりしてください

ひょこひょこと足を引きずるようにして近づき、棚に手を置いて背伸びをした。









精一杯伸びをして、包帯に手を伸ばす。








ガシッとしっかりつかみ、見つけましたよと先輩に声をかけようとする。


















その時、ぐらっと棚の上の救急箱が揺れて、こちらに落ちてくるのがスローモーションみたいに見えた。











……あ、これ。やばい、かも。










足首を怪我していることが災いして、咄嗟によけることが出来ず、ただただそれを見つめることしかできない。















こちらを振り返った先輩の瞳が、まん丸く満ちていくのが見える。













焦ったような顔でこちらに手を伸ばす先輩に、ふとぼんやり考えた。














あぁ……結局迷惑かけちゃったな。