島津くんしっかりしてください

「誠ちゃんは……琴音ちゃんと二人姉妹なんだっけ」



「あ、はい。そうです。先輩は一人っ子なんでっすか?」




「…そうだね」




「?……せんぱ、」





「……っと、こんな話してる暇なかったね」














はい、おしまい。


なんてポンと手を叩いて、話を半強制的に終わらせる先輩。







……今、線を引かれた気がする。









こっちに来るなって、踏み越えてくるなって。







それがわかったのに話を続けさせる勇気なんてなくて、口を噤んだ。










再びごそごそと棚を探り出した先輩の背中をぼーっと見つめる。








それから、ふと隣の棚に包帯を見つけて。







声をかけるべきか、数秒迷う。




……わざわざ声をかけてパシリにするのも申し訳ないし、自分でとろう。







足はちょっと痛いけど……まぁ、許容範囲内だし。








包帯は軽いし、大丈夫。