島津くんしっかりしてください

「でも陽平。その前に話すことがある。だから琴音ちゃんは陽平の部屋に先にいっといで」



「え……わかり、ました」






戸惑った顔をする琴音ちゃんの手を引き、部屋に案内したから再び母さんに向き直る。







「……さて、陽平。説教の時間だ」



「……はい」






スッと笑みに陰りが見えて、姿勢を正した。






「あんたはどれだけ無責任なことをしたのか、わかってる?」



「……はい」






それは散々真見さんに言われたこと。


自分が無責任なことなんてよーくわかってる。



考えなしで、周りを振り回していることも。






それでも、寂しそうな琴音ちゃんを放っておけなかった。







「うん、それはよかった。……それじゃあ本題に行くね?」



「え?」







本題?


俺が無責任に了承を得ずに家に連れ帰ったことが本題じゃなかったのか?








状況が呑み込めずにぱちぱちと目を瞬く。







「いや、確かにあんたの行動はよくなかったよ? でも私が気になってるのは琴音ちゃんのお姉ちゃんの事」



「……真見さんのこと?」



「真見さんっていうんだ? そうそう、その子。真見さんは何をしてるの?」



「え?……いや、さっき言ったじゃん。バイトに行ってるんだよ」






さっきまで何を聞いていたんだと眉をひそめる。





「違う違う。そういうことじゃなくて。確かに琴音ちゃんをうちに預けることを提案したのはあんただよ。でも、最終的にそれに甘えたのは真見さんじゃない」



「い、いや! それは違う!」