『ごめん、島津くん。協力はできない。私付き合った経験とかないし、他の人に相談乗ってもらった方がいいと思う』
思えばあの時も、真見さんは笑顔だったけど、どこか人間味を感じない冷めた表情をしていた。
熱を感じない、感情が抜け落ちた視線。
いや、感情が抜け落ちたのではなく、最初から何も考えていないのかもしれない。
これから真見さんにどんな距離感でいればいいんだろう。
なんて、俺が色々考えている時にはすでに真見さんに壁を作られているんだろうけど。
そんなことを悶々と考えているうちに家に着いて、玄関ドアを開けた。
「さっ、琴音ちゃん。入って入って」
「おじゃまします! わあ~大きなおうちだねぇ!」
「そうかな?」
普通の二階建ての一戸建てだけど……。
キラキラと瞳を輝かせる琴音ちゃんに首を傾げる。
その時、喋り声が聞こえたのか、リビングに続く扉が開いた。
「……陽平ー? 帰ってきたんならただいまくらい……」
普段なら言いなさいよと続いていただろう言葉が不自然にぶつ切りになる。
その瞳は琴音ちゃんの姿を捉えてプルプルと動揺している。
「母さん、ただいま。この子の事なんだけど……」
「よ、よよよよよよ陽平⁉ 子供を誘拐したの⁉」
「へっ⁉」
あまりに突拍子のない言葉に、つい目を見開いて固まってしまう。
思えばあの時も、真見さんは笑顔だったけど、どこか人間味を感じない冷めた表情をしていた。
熱を感じない、感情が抜け落ちた視線。
いや、感情が抜け落ちたのではなく、最初から何も考えていないのかもしれない。
これから真見さんにどんな距離感でいればいいんだろう。
なんて、俺が色々考えている時にはすでに真見さんに壁を作られているんだろうけど。
そんなことを悶々と考えているうちに家に着いて、玄関ドアを開けた。
「さっ、琴音ちゃん。入って入って」
「おじゃまします! わあ~大きなおうちだねぇ!」
「そうかな?」
普通の二階建ての一戸建てだけど……。
キラキラと瞳を輝かせる琴音ちゃんに首を傾げる。
その時、喋り声が聞こえたのか、リビングに続く扉が開いた。
「……陽平ー? 帰ってきたんならただいまくらい……」
普段なら言いなさいよと続いていただろう言葉が不自然にぶつ切りになる。
その瞳は琴音ちゃんの姿を捉えてプルプルと動揺している。
「母さん、ただいま。この子の事なんだけど……」
「よ、よよよよよよ陽平⁉ 子供を誘拐したの⁉」
「へっ⁉」
あまりに突拍子のない言葉に、つい目を見開いて固まってしまう。


