「全然嫌じゃないよ。ママ、誠のこと大好きだもん」



「……大好き?」



「うん! そう、だーいすき!」







にこにこって、ほかほかの太陽みたいな笑顔。






そうだ、ママはこんな顔をしていた。









笑うと垂れた目じりがふんわりと細まって、頬が赤く染まって。









心底楽しそうな、そんな顔。
















その表情に懐かしさを滲ませながら、……それでも、思うことをやめられなかった。