島津くんしっかりしてください

次に目が覚めた時、私は誰かに背負われているところだった。






暖かい体温と心地の良い揺れにまた眠りに落ちそうになる。






目を閉じかけて、それからダークブラウンの髪が瞳に映り込んだ。






……ダーク、ブラウン?



ぱちり、と一瞬で意識が覚醒する。










「……しまず、くん?」






まさか、そんなわけがない。









私が島津くんにおぶられているなんて、そんなわけ。






恐る恐ると言った声色で問うと彼はぴくりと肩を震わせて、それからこちらを振り返った。













「……大丈夫? 真見さん」






優しさをにじませた深い色合いの瞳と目があった。






間違いない、島津くんだ。









身体中の血液が一瞬にして沸騰したかのように熱くなる。