島津くんしっかりしてください

夜の街を二人で走って、駆けまわる。






凍てついた冷たい風が容赦なく頬を叩くけど、そんなのどうだっていい。








漏れる息はどうしようもなく熱くて、白い靄を空中に漂わせた。













街中を軽快に浮かせるクリスマスソング。



ショーウィンドーに飾り付けられた色とりどりの贈り物。



それらに目を奪われて、足元がおぼつかない子供たち。








幸せそうな顔で微笑み合う恋人たちの溢れる町を駆けまわる私たちは、他人から見たら滑稽にでも見えるんだろう。









それでも、他人の視線なんて全然気にならなかった。







今、私の心を動かすのは島津くんの手を引く右手だけ。