島津くんしっかりしてください

「……私、鞠亜さんと話したいことがあるんです」




「……っ」









話しを切り出すと、ぴくり、肩を震わせる鞠亜さん。









ゆるゆると俯いて、視線を地面に放る。









それから、酷く億劫な仕草で、おずおずと口を開いた。









「……誠ちゃんは、知ってるんだよね? 私が、陽くんをふったこと……」



「……はい」









その問いかけに頷くと、鞠亜さんは、はっと息を吐いた。












「…………」




「聞きたいことがあるんでしょ? 気を遣わないで大丈夫だよ」








無理やり絞り出したような、苦し気な笑み。








私は数秒どう反応するかを考えて、それから、小さく頷いた。