島津くんしっかりしてください

浮かんだ疑問を振り払い、メイド服を脱いで制服へと着替える。






教室に戻ると、クラスメイトの女の子が困り眉で声をかけてきた。









「真見さん! 衣装に使う予定だったフリルとか、布が足りなくなっちゃって……」



「え、本当?」







本来それはあり得ない。









衣装ごとに使う布の色、数。



つける装飾品の数、フリルの量。









それらを全て計算して、少し多めに材料を買ったはずだ。






何かアクシデントでもあったのだろうか。









「布の面積が少ないとか先生に言われて、デザインを変更した衣装があって……たぶんそれのせいだと思うんだけど……」




「あー……なるほどね」









それなら仕方がないだろう。





理由を聞いて、納得する。






確かベニヤ板、ペンキなどは予備があったはずだけど……衣装に使う布は各クラスに分配される予算で買ったものだ。




だから、足りないなら買い出しに行かなきゃならない。