島津くんしっかりしてください

秘密にして墓までもっていくから、とつなげようとした私の言葉を遮り、島津くんが私の手を握ってきた。






え……え? 協力、とは……?





そして何故島津くんはキラキラとした瞳でこちらを見つめてくるの?









「えっと……まさか彼女さんとうまくいってないとか……?」



「か、彼女⁉ 違うよ! 俺の片思いだよ」



「か、片思い?」







本日二度目の驚きに見舞われた私の頭はすっかりショート寸前になってしまって、島津くんは落ち着くまで根気強く待ってくれた。






「えー……つまりその写真の人は幼馴染で、島津くんはその人に片思いしているってこと?」



「そう! もうびっくりしたよーまさか付き合ってると思われるなんて」






いや、一番びっくりしたのは間違いなく私だよ。