そして私が写真を持っていることを見つけると、大きく目を見開いた。
ひったくるようにそれを奪うと、こちらをちらりと見降ろす。
「……見た?」
俯きがちにこちらを伺う島津くんに、一瞬素直に頷くか迷う。
だけど、嘘をつくわけにもいかなくて、恐る恐る首を縦に振った。
「……うん。ごめん……ちょっと気になって」
「マジか……」
そう答えると島津くんはゆるゆるとしゃがみ込み、腕に顔を埋めた。
この反応からして、写真に写っていた男の子は島津くんなんだろう。
そして……隣に映っていた人はおそらく恋人。
じゃなきゃ、あの島津くんがこんなにいい笑顔を浮かべるわけがない。
そして島津くんは彼女の存在をこの学校の人には知られたくなかったのだろう。
だからこんなに焦ってるんじゃ……。
そう思い立って、私は慌てて島津くんに声をかけた。
「島津くん、安心して。私誰にも言わないから」
「……ほんとに?」
「もちろん。島津くんに付き合ってる人がいるってことは……」
「じゃあ真見さん! 協力してくれない⁉」
「……へ?」
という感じで今に至る。
ひったくるようにそれを奪うと、こちらをちらりと見降ろす。
「……見た?」
俯きがちにこちらを伺う島津くんに、一瞬素直に頷くか迷う。
だけど、嘘をつくわけにもいかなくて、恐る恐る首を縦に振った。
「……うん。ごめん……ちょっと気になって」
「マジか……」
そう答えると島津くんはゆるゆるとしゃがみ込み、腕に顔を埋めた。
この反応からして、写真に写っていた男の子は島津くんなんだろう。
そして……隣に映っていた人はおそらく恋人。
じゃなきゃ、あの島津くんがこんなにいい笑顔を浮かべるわけがない。
そして島津くんは彼女の存在をこの学校の人には知られたくなかったのだろう。
だからこんなに焦ってるんじゃ……。
そう思い立って、私は慌てて島津くんに声をかけた。
「島津くん、安心して。私誰にも言わないから」
「……ほんとに?」
「もちろん。島津くんに付き合ってる人がいるってことは……」
「じゃあ真見さん! 協力してくれない⁉」
「……へ?」
という感じで今に至る。


