佐原くんは文章を読んだり書いたりするのが好きだった。そしてもしこれが彼の文章で恋心も本当だとするのなら、彼は私のことが好きだった・・・今も好き、ということになる。

───いやいやいやいや!もしさら風さん=佐原くんだったとしても、これは小説だから!自意識過剰!

どういう反応をしたらいいのだろう。既につぶやきSNSでこの作品を読んでいることをつぶやいてしまっている。

───でも私が日下部陽南()ってことはばれてないし、とりあえずいつも通り感想を送ろう。

『リアルで心温まる素敵な青春作品でした。主人公の気持ちが彼女に伝わるといいですね。』とダイレクトメッセージに感想を送った。

そうしたら即座にさら風さんから返信が来た。