青色交差点

「バカみたいな部屋でしょ。」

我ながらやり過ぎだと思うし、さすがの日下部さんにも引かれてしまったかもと思い自虐的に言うと彼女はうっとりとした表情で返してきた。

「ううん素敵!本屋さんに住んでるみたい。こんなお部屋で暮らしてみたいよ。」

その表情と言葉に胸がキュンとする。

───笠野なら『じゃあ一緒に暮らそうぜ。』なんて気軽に言えるんだろうな。

中学の頃、口下手な自分が本当に嫌で、思ったことをそのまま言えたり行動に移せる笠野がうらやましかったし、誰とでも気軽に接することが出来誰からも気軽に接してもらえる須藤もうらやましかった。