「あなたは、自分をかわいそうって思ってるの?私は、ちっともかわいそうじゃない!」




たたたたたんっ!




雲は、大きく足踏みをした!





雲の香りが、もうしない。




小さな命が、死んだんだ。







涙が、こぼれたじゃないか。






いっぱい。





いっぱい・・・・・・。





「ボクは、ちっともかわいそうじゃない・・・・・・!眉毛に鼻に口!腕に、足もある!ボクは、目が見えない。でも、ボクの宝物は、目だけじゃなかった・・・・・・!」






タタタタタタタンッ!




ボクは、走った!





息がっ苦しい!



「生きてるからね・・・・・・!」





ポタッポタタタッ!ポッターン!





今日も、どこかで涙の流れる音がする!





「生きてるってっ今しか、ないんだよっ!1秒後っ死んでるかもしれないっ。1秒後っ笑ってるかもしれないっ!」












おわり