「ん~こうかなぁ?」
「おい、まさか俺より下手くそなんじゃね?」
「いやいや、人の髪って難しいんだよ~特に最上くんの髪はフワフワで柔らかいからね」
と言いつつ、頭もツンツン触る。うん、当たり前だけど硬い。
しっかり堪能した後に「よし」と言ってテキトーにピンで止める。
ひどく不格好なのは許してもらうことにした。
「で?何からする?手伝うよ?」
「いや、荷解きはいーから、とりあえず風呂に入りてぇ」
「お風呂!?」
昼から!?
「朝から動きっぱなしで汗だくなんだよ。俺風呂入るから、その辺の荷物から俺のパンツ出しといて」
「ぱ!?」
「んで、風呂場に持ってきといて、頼むわ」
じゃ――と言って、最上くんは部屋を後にした。
いや、同居早々刺激が強すぎない……?



