「がっくん、私のお父さんには夜な夜な会ってる?」
「……会ってるよ。昨日は寝ちまったけどな」
「そっか」
なら、がっくんの抱えている悩みだって、そのままのはずだよね。
「行こう、がっくん」
「は?行くってどこに?」
「決まってるでしょ、私の家だよ」
「家!?なんで」
がっくんの手を引いてズンズン歩く私。
そんな私をがっくんは不思議そうに、だけど手を振り払わずに大人しくついてくる。
「今度はちゃんとお願いするの。私の両親に」
「は?」
「知ってるでしょ?お兄ちゃんの部屋が空いてること」
「!」
そこで全てを理解したのか、がっくんの目は見開かれた。
そして小さな声で「迷惑だろ」と呟いた。



