岳斗くんと過ごした甘い夜 (短)



「ん……がっくん」

「春陽、俺……」



唇を離すがっくん。

そして私の目を見て、ほほ笑んだ。



「俺、お前に好きになってもらえてよかったわ」

「そのセリフは、がっくんが私を好きになってから言ってほしかったけどね」



その言葉にまたがっくんはムッとして、少し怒った顔になった。



「だから春陽はダメなんだ」

「え、どういう……あっ」



そしてまた、キスの嵐。

がっくんとのキスが気持ちよくて、私はキスをしたまま、だんだんと自分の意識が薄れていくのを感じた。

眠たそうな私にがっくんも気づいたのか「寝ろ」と私の目元にキスをする。



「いや、まだ寝たくない。まだがっくんをそばで感じていたい」

「じゃあまた話しかけて。俺、待ってるから」

「うん、起きたらおはようって……必ず、言う、から」

「おやすみ、春陽」

「おやすみ、がっくん……」



その後は、気持ちがいいくらいよく眠れた。

深く眠って夢なんて見なかったけど、もしも夢を見たのだとしたら、それはきっと、がっくんと二人で笑う夢だと思う――