岳斗くんと過ごした甘い夜 (短)





「ねえ、なんでキャシーはトムに想いを告げなかったの?」

「トムの事が好きじゃねーんじゃね?」

「いや冒頭で好きって言ってたよ」

「じゃあジョンソンに心変わりしたのかもな」

「これ五分の短編なのに?キャシーの心ジェットコースター並みだね」

「女なんてそんなもんだろ」



ひどいことを言うがっくんと私は、ただいま同じベッドで二人並んでいる。

二人の真ん中にはスマホを置いて、サブスクで洋画を見ていた。



「大体、女の好きってのはあてにならねーよ」

「それは実体験?」

「そう。俺って見た目いいけど中身コレじゃん。付き合ってく彼女が幻滅してとことん振られるわけ」

「へ、へぇ……」



中身コレって、自覚あったんだ。



「なんか無気力な感じするもんね」



フォローにもならない追い打ちを、容赦なく浴びせる私。だけどがっくんは体の向きを変えて天井を見た。