「これ、よかったら。あんま意味ないかもしれないけど」
休日出勤した自分への小さなご褒美としてコンビニで買ったばかりのお高めの栄養ドリンク。
具合が悪そうな理由はわからないが、気休め程度にでもなれば…と、彼女にそれを差し出した。
「私に…ですか?」
不思議そうな目で見つめられ、まずいことをしてしまったかと慌ててカバンに戻そうとする。
「あ、こういうの嫌いだっかな?すみません」
しかし、彼女の手によってそれは制された。
「ほ、欲しいです!ありがたいです!頂きま
す!」
通りのいい声がエレベーター内に響き渡る。
予想外の反応で少し驚きつつも、拒否されなかったことを嬉しく思った。
いい年して、こんなので恥ずかしい。
「…そう、よかった」
挨拶以外の会話ができたのは初めてだった。
こんな俺、美知子ちゃんに見られたら絶対にからかわれる。
そう思いながらも、エレベーターを降りる自分の口元は緩んでいた。
休日出勤した自分への小さなご褒美としてコンビニで買ったばかりのお高めの栄養ドリンク。
具合が悪そうな理由はわからないが、気休め程度にでもなれば…と、彼女にそれを差し出した。
「私に…ですか?」
不思議そうな目で見つめられ、まずいことをしてしまったかと慌ててカバンに戻そうとする。
「あ、こういうの嫌いだっかな?すみません」
しかし、彼女の手によってそれは制された。
「ほ、欲しいです!ありがたいです!頂きま
す!」
通りのいい声がエレベーター内に響き渡る。
予想外の反応で少し驚きつつも、拒否されなかったことを嬉しく思った。
いい年して、こんなので恥ずかしい。
「…そう、よかった」
挨拶以外の会話ができたのは初めてだった。
こんな俺、美知子ちゃんに見られたら絶対にからかわれる。
そう思いながらも、エレベーターを降りる自分の口元は緩んでいた。



