彼女に話しかけることもできず、1年半ほどが経過してしまった。
この1年半で変わったことといえば、エレベーターで顔を合わせる際、最初によく見せていたあの笑顔が俺に向けられなくなった。
変なことをしたつもりは一切ないのだが…
挨拶以外まともに会話したことないのに、何故か俺に対して緊張しているような気がする。
「…」
「…」
たまたまエレベーターで二人きりになったが、最初にまともに目も合わない状態で挨拶され、その後終始無言だった。
…気まずい。
3階に到着し、開くボタンを押してくれていた彼女に軽く会釈をしてエレベーターから降りた。
ゆっくりと振り返るが、扉が完全に閉まり切った後だった。
「郡司さん、午後のミーティングですがその前の先方との打ち合わせが長引いているようで…先にお昼行きませんか?」
江藤がスケジュール帳の内容を目で追いながら時折上目遣いで俺に問いかける。
彼女が近づくたび、強い香水の香りが鼻につく。
「あぁ、わかった」
この1年半で変わったことといえば、エレベーターで顔を合わせる際、最初によく見せていたあの笑顔が俺に向けられなくなった。
変なことをしたつもりは一切ないのだが…
挨拶以外まともに会話したことないのに、何故か俺に対して緊張しているような気がする。
「…」
「…」
たまたまエレベーターで二人きりになったが、最初にまともに目も合わない状態で挨拶され、その後終始無言だった。
…気まずい。
3階に到着し、開くボタンを押してくれていた彼女に軽く会釈をしてエレベーターから降りた。
ゆっくりと振り返るが、扉が完全に閉まり切った後だった。
「郡司さん、午後のミーティングですがその前の先方との打ち合わせが長引いているようで…先にお昼行きませんか?」
江藤がスケジュール帳の内容を目で追いながら時折上目遣いで俺に問いかける。
彼女が近づくたび、強い香水の香りが鼻につく。
「あぁ、わかった」



