エレベーターから始まる恋

「つかさ、坂本さんいつも軽食で済ませてるだろ?今日昼飯奢るからたまにはしっかり食べておけば?」

そう言って手元の財布をひらひらと見せた。
大橋さんも忙しい人で、大体は外回りのついでにどこかでさっと食べたりコンビニ飯を座席で食べることが多いみたい。
そんな大橋さんからお昼のお誘いがかかるのは少し珍しいことだ。

私もお昼を誰かと一緒に過ごすことがあまりない。
たまにはちゃんと食べようか…と少し悩み、口を開いた。

「いいですね、外行きたいです!でもご馳走になるわけにはいかないので自分の分は自分で払います」

ランチ用の小さいバッグを引き出しから出して、財布やスマホ、その他必要なものを入れ替える。

そして大橋さんと並んでオフィスから出た。