『仕事がなかなか抜けられなくて…ごめんな』 「ちょっと心配した…」 『ごめん…』 また抱きしめようとした俺の手を振りほどきながら 「光にぃのバカっ」 置き去りになっていたスーパーの袋を持って まゆは他の楽しげにリビングに駆けていく。 (ハァ―…その笑顔も反則なんですけど…) 無邪気な様子に安心して苦笑しながら一緒に過ごすこれからに想いを馳せる。