(ごめんな…まゆ)



俺は耐えられずに抱きしめた



泣き顔にちっぽけな理性は呆気なく飛んで行く。



小さなまゆはすっぽりと腕の中に入って



こんなに細い肩で長年俺の不在に耐えていたんだと思うと



愛しい切なさが心に降り積もる。




「苦しいよ…光にぃ」

『あ…ごめん』




俺を見上げるまゆの笑顔で我に帰った俺は



恥ずかしさで真っ直ぐに見る事が出来ずに謝った。