月下の恋人…missing




たった数日の事だし、光にぃは毎日帰って来る訳ではないけど、この広い家に二人っきり。



光彦ママっ!



私達はもう子供じゃない訳で…何があっても知らないんだからね。


何か……?



何かって何!!




真っ赤になる顔をブンブン振って慌てて起き上がる。



(…ないないないない!)



だって光にぃは私に対してバリバリお兄ちゃん目線だし――…



って何考えてんだ私!



とりあえず余計な妄想を振り払って開き直って



たった数日だよ―――


窓から見えるスカイブルーの空を見上げて、これから始まる数日に想いを馳せた。