まだ感触が残っていて、あの時の光景が鮮明に蘇って来た。




(絶対無理……)




顔が赤るなるのが手にとるように解って



今日どころか、これからもどんな顔をして会えばいいのか解らない。



しかも、光にぃと部屋隣同士だし…。




トンットンットンッ――




(…嘘っ!)



誰かが階段を登って来る音が聞こえて、急いでベッドに潜りこんだ。




―――ガチャッ…