月下の恋人…missing




『知らない番号だから、怪しいヤツだと思った』




直ぐにいつもの大好きな優しい声にもどる。




「もう。それよりおばさん大丈夫だった?」





『あぁ……』




しばらく沈黙の後フッと笑って光にぃは続けた。





『大丈夫だよ。まゆはちゃんと家帰れた?』




「それがね───」





光彦ママの無事にホッとして車を降りてからの出来事を一気に話すと





『バカだなぁ──お前』





さっきまでの落ち着いた様子とは一変してキャハッと楽しげに笑い出す光にぃ。




¨この二人…似た者同士¨




目の前で無関心に雑誌を読む美姫を見ながらゾッとした。





「ちなみに家は包囲されてて入れないよ」




『包囲?マスコミって事?』




「うん」




『そっか…わかった。また後で電話する』



「うん」




『それまで美姫ちゃん家でちゃんといい子にしてる事。了解?』



「了解───」