『まゆ。はいっ』
「ありがと」
冷たいオレンジジュースを受けとる
たまたま通りかかった美姫に助けられて、そのまま美姫の部屋へ連れてこられた。
『変な人がいる…って思ったらまゆで、超笑えたよ~!』
「ひどい……」
思い出して爆笑する美姫を睨むと
『ごめん ごめん。あ~苦しい』
プシュ──
しばらく笑った美姫は
自分用に持って来た缶コーヒーを開けながら話しを続ける。
『さてと──なにがあったか話してもらおっかなぁ』
「あっ!えっと…携帯もお財布もなくて…鍵もなくて…
うっ…家には都合で入れないって言うか…」
目がそらせない位じっと見られて、助けてもらったし
これ以上美姫に嘘つきたくなくて、話せる範囲で説明したけど
まったく説明になってないよね。
『なんでないの?』
「逃げた時に置き去りにしたって言うか……」
『…逃げた?』

