『「ヤバい…」』 顔を見合わせてクスッと笑う。 『行こう―――』 「うんっ!」 光にぃの言葉に力強くうなずいて、手を取り合って躊躇なく走り出す。 周りの喧騒も何もかも関係なかった。 空港を駆け抜けて行くその時の私達は 戸惑いも不安もなく 何の保証もない゛同じ未来゛と言う不安定な物へと向かって ただただ がむしゃらに走り続けていた。