(えっ――――) 凛とした声に振り返ると、リビングの扉にもたれかかって こちらをじっと見つめる光にぃが立っていた。 『まゆは行かない』 冷たいリビングに、静かな光にぃの声がもう一度繰り返す。 『俺が行かせないから』 …えっ…… 光彦ママの小さな呟きに視線を戻すと、目が合って コクッとうなずいた。 『まゆちゃんが居てくれるのは、おばさんとても嬉しいけど。でもね……』