うちの両親は共働きで、小さな頃から鍵っ子な私は 誰も居ない家路をたどる事は、もうすっかり慣れっこ。 だけどドアを開けて¨ただいま¨と言ってしまった後は 随分大人になった今でも、やっぱり少し淋しくて この淋しさも習慣なんだなって思う。 お父さんを小さい頃に病気でなくして、光彦ママは働きどうしで やっぱり鍵っ子だった光にぃは 淋しくて泣いてばっかりだった私の頭を、よく撫でてくれたよね。 (光にぃ…まだなんだ) 一直線で2階の光にぃの部屋へ向かった。 「……お邪魔します…」