「可愛いですね、それ」 『えっ―――…』 突然の声に驚いて振り返ると 誰も居ないと思っていた暗がりから、瑠美が出て来た。 《楠 瑠美 18才》このドラマでデビューする期待の新人らしい。 これから、しばらく顔を合わせる事になるだろう共演者。 たいした面識もなく、話すのはこれが初めてだ。 「彼女にあげるんですか?」 『さ…さぁ………』