私を見て、私を愛して

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その日、ゆか子は京香と一緒にいた。

京香が京都に旅行に行ったときのお土産を渡したいと言って、家までわざわざ持ってきてくれたのだ。

今日は洋樹は予定があるらしく外出しており、友也は隣の部屋でお昼寝をしている。

「京香、」

お土産をもらって、用意していたお菓子を食べてひと段落ついたころ、ゆか子は話を切り出した。

「私、この前ね、ショッピングモールに行ったの。」

「もしかして最近できたところ?」

京香はすぐに思い当たったらしい。

メディアでも取り上げられることが多く、人気もあるため知っていたようだ。

「そうそこ。」

「いいね。友也くんと?」

「うん。あと洋樹さんも。」

「そっか。よかったね。」

京香はそう言ってふわっと微笑んだ。

ゆか子が洋樹との関係で悩んでいたことを知っているため、自分のことのように嬉しそうに笑ってくれた。

ゆか子はその表情を見て、言葉の続きを言いづらくなって、俯いた。